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春さんのひとりごと
日本もだいぶ涼しくなってきたことでしょうね。(だいぶ寒くなってきました。)
アメリカのテロのニュースには本当に驚かされましたね。こちらのベトナム人も大いに驚いていますが・・・。寄ると、さわると「オサマ・ビラデン、オサマ・ビラデン」とベトナム語で喋っています。
この先この後の展開はどこへ収束するのか、さっぱり分りませんね。人類が今まで繰り返してきた愚かしい戦争の歴史から学んだ貴重な叡智で、平和な方向へ解決出来るのか。世界人類の平和を願って創られた国連がその役割を果たすのか。それともまた相も変わらず、一時の怒りの国民感情のオモムクままに戦争に走る愚を繰り返すのか、どうも良く分りませんが。今の流れを見ていると、国連もその役割を果たさず、世界のリーダーも、歴史から何も学ばない方向へ世論は流れそうですね。
日本も自衛隊が海外に堂々と出て行く大義名分が出来たようで、あまり国内では反対も無いようですね。こういう時こそ日本は世界の中で、60年近く戦争に関わっていない国として、平和の大切さをアメリカに向けて発言すべきなのでしょうがそれもないようですね。いかに今まで進歩的文化人たちが唱えてきた、戦後の日本の平和主義が紙切れ一枚より、中身の薄いものであったかこれではっきりしてきましたね。
私がふだん行く路上のカフェー屋の60過ぎのおばチャンが今度の事件についてこう言っていました。「アメリカ人というのは可哀想だね〜」と。テロで死んだ人達のことを言っているのかと思うとそうではなく、「またアメリカ人は戦争を始めて、若い人たちが死なないといけないんだね」。聞けば彼女の兄弟もベトナム戦争ではやはり何人かが死んだそうです。
「今もアメリカ人に対しては、憎い感情を持っているの?」と聞くと、「戦争の時は誰だって敵が来れば憎いさ。でも戦争が終われば、戦争を始めたのは国同士だというのは良く分るから、一人一人のアメリカ人に憎しみなんか無いよ。それにいつまでも憎んでいたら自分が不幸になるだけさ・・・・」と。「何と言っても、貧しくても戦争が無いのが一番さ。考えてもごらん、今朝まで居た親や兄弟が戦争で亡くなり、夜にはいなくなった時のことを。貧しいというのは不幸ではないよ。でも戦争は一番の不幸だよ。何より子供が一番不幸な目に合うよ」と。「これはあんただから、こういうことを話すんだがね」と最後に言って去って行きましたが・・。
「貧しくても戦争が無いのが一番。戦争は一番の不幸。子供が一番不幸」・・・この言葉がしばらく忘れられない。「世界一豊かでも、戦争に行かないといけない国・アメリカ」「世界でも貧しい国にして、さらに戦争をしないといけない国・アフガニスタン」どちらも不幸な国なんでしょうね。
自分の国が戦場になれば、そこで一番苦しむであろう子供たち。黒柳徹子さんの心配も分ろうというものです。おそらく黒柳さんは、今も眠れない毎日を過ごしているでしょうね。戦争が始ればまた眠れなくなる人が多くなることでしょう。
私も飛行機に乗って日本に帰る時、いつハイジャックに遭うか、いつ撃ち落されるかと思うと眠れなくなりそうです。たとえ今回戦争が始っても、その時までには終わってくれていればいいのですが・・・・・。恐らく無理でしょうね。長引くかもしれませんね。来年の春、満開の桜を2人で見るというのは夢で終わるかもしれません。戦争という側から見ると、花見が出来るということ自体が実は大変なことだというのが良く分ります。
戦争が終わっていないと、私もこのままずっと帰れなくなりそうで心配ですが・・・ (10月5日記)
*春さんは1997年春よりホーチミンに駐在しています。今ではすっかり現地の人となって、見分けもつかなくなっています。春さんに質問や相談があればメールをお送りください。
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