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「BAO(バオ)」というのはベトナム語で「新聞」という意味です。
「BAO読んだ?」とみんなが学校で話してくれるのが、ベトナムにいる私が一番嬉しいことです。
■ 今月のニュース <SONYの活動 「緑のプログラム」>
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●若い人たちが、実行可能なアイデアを出すこと●
ベトナム中部の都市・ダナンで、SONYが主催して「環境保護のための緑のプログラム」についての会議が行われた。この会議では、環境保護のためのいろんなテーマが考察、討議、評価された。
多くの提案が出て来たが、今回出された中で優秀なテーマには賞金が授与された。今回の会議の内容について、SONY環境委員長のNga(ガー)さんに聞くことが出来た。
SONYのこのプログラムは、7年前から始めた「緑の発明」のテストから出発して今までずっと続いています。今まで70もの提案が出てきて、その中で科学的な価値があり、実践度の高いテーマを実際に試して来ましたが、まだまだいろんな困難に直面しています。
しかしSONYが出す賞金は、これらのテーマを応用して、製品の創造や、より良い生活の改善に役立てていこうというねらいがあるのです。
| Q: |
SONYの「緑の発明」のテストでは、数年前からすでに高い評価を受けたり、環境保護にとって良い解決方法を出しているのがありますが、何故それが今だに応用・実践されずに「紙の上に書いただけ」に終わっているのですか。
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| A: |
おっしゃるように、いくら良いアイデアでもただ紙の上に書いただけでは才能の浪費です。また紙に書いたのが今すぐ実践出来るものはそう多くはないでしょう。
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しかしSONYの「緑の発明」に多くの若い人たちが参加して、良いアイデアには賞金を獲得できるというのが定着していくことで、若い人たちに夢と創造を与えることが出来ると思います。多くの若い人たちが考えてくれた一つのアイデアの中から、キラリと光るものが出てくるはずです。
| Q: |
このSONYの良いテーマに賞金を与える方法は、何が期待できますか。 |
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| A: |
ベトナムのSONYが行っているこのやり方は、良いアイデアを出してその賞金を得た人と、そのテーマから実際の行動を起こせる人とを結び付けることが出来ると思います。
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実験室や研究室にいる人たちは、ただ書物を読んで研究したり、論文を書いたりしていましたが、それはいろんな試案を行うための費用がないからというのも大きな理由です。
しかしそういう人たちがこのSONYのプログラムに参加して、彼等のそのテーマが高い評価を与えられれば、その賞金で必要な経費をそれに充てて、自分のテーマについて様々な試みが出来、大きな効果を上げることになるでしょう。今回の賞金の総額は、全部で100万ドン(約65万円)です。
| Q: |
誰でも、この「緑の計画」には応募が出来ますか。 |
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| A: |
はい、環境問題に熱心であり、また私たちSONYの環境問題への取り組みに関心を持っている方でしたら、個人でも、団体でも、全国から誰でも参加出来ます。今までにも、会社単位でこのプログラムに参加してくれているところがあります。
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昨年よりも内容の濃いテーマであれば、今年はより有利になるでしょう。
多くの参加者をお待ちしています。
(解説)
ベトナムにある日本の企業では、このSONY以外にもTOYOTAなどが、ベトナムの環境対策に力を入れているようです。
そしてベトナム政府自体は、工場の排水には厳しい規制を課しているようですが、規制はあっても順法意識の低いアジアの国々においては、ベトナムに限らず隠れて垂れ流しているという現状があります。
ベトナムの人たちの「順法意識は高いか?低いか?」と問はば、その答えは「低い。」と言わざるを得ないでしょう。
昨年12月15日からベトナム全土でヘルメットの着用が始まりましたが、これは数ヶ月も前から通達がありました。しかし当日でもやはり着けていない人がいて、公安に捕まっている人を実際に見ました。
そして実は今でも、公安が常時目を光らせている通りではほぼ全員がヘルメットを被って走っていますが、大通りから少し離れた公安があまり来ないような通りに入ると、もうすぐにノーヘルで堂々と走っているといったありさまです。その心理は、公安が見ていなければ被らなくてもいいという考えなのでしょう。
交差点の信号での交通ルールも、交通渋滞の時にはまさしくマナーは最低ですね。割り込みはするわ、一方通行の道でも向こうからバイクが逆走してくるわ、青信号になるまで待ち切れなくて、本来歩行者専用であるべき歩道にまで、バイクがドンドンと乗り上げて突っ走って行くわ、とにかく話になりません。
しかしそれでも以前よりは少しずつは良くなって来ているような感じはします。何故かといいますと、信号機の付いた交差点が、前よりはずいぶん増えて来たからでしょうか。いずれにしても、ベトナムの人たちの交通マナーが良くなるのには、まだまだこれから時間はかかるでしょう。
そう言えば、ベトナムでの冗談で次のような話があります。しかし現実は、これが冗談ではないのですが・・・。
「青信号は?」→「もちろん行く。」
「黄信号の時はどうする?」→「それも行く。」
「赤信号になったらどうする?」→「もし公安がいなければ行く。」
まあ要は、信号が赤だろうが関係なく、そこに公安が居ない場合、自分が「行ける!」と思えば行くということです。
今のベトナムの環境問題を考えますと、市内の交通ルールは公安が目を光らせているからまだマシかと思えばいいのですが、その公安も市内の環境対策にまでは目を光らせてはいませんから、こちらのほうがより深刻な問題になって来ています。
最近市内や郊外の至るところで、大量に蚊が発生するという現象が起きました。専門の調査員がその原因を調べますと、池や河や沼にその近所の人たちがボンボンとビニール袋に入れたゴミを棄てるからだということが判明しました。
ビニール袋のような腐らない大量のゴミで、水の流れがせき止められて池や沼の水が腐敗し、そこに大量の蚊が異常発生したということでした。
何のことはない。自分たちでその原因を作っているのでした。しかしそれが分かっても、近所の人たちはまた今日も明日も、近くの池や河にゴミを棄てに行くことでしょう。
ベトナムは、学校での環境教育もまた実に貧弱なものです。私は日本語を教えている生徒たち(下は中学生から上は大学生くらい)に、学校で環境の教育の授業があるかを時々聞きますが、「ある。」と答えたのは、10人中1人くらいですね。
今後のベトナムの環境保全の担い手は、この記事にもあるように私は外国からの支援以上に、ベトナムの若者たちの環境意識の向上にあると思っています。
それであの「日本語会話クラブ」でも、時々ベトナム人の若い人たちに朝礼のような形で、参加者全員に向かって次のような話をします。
「あのホーチミン主席は、ベトナムは金と銀の国だと言いました。しかし現実は全然そうではありません。特に、サイゴンは。市内の中心部は外国人も多く訪れるので、行政も力を入れて花を植えてあります。しかし大通りから少し離れたところに行くと、このサイゴンという街はゴミに溢れた街です。」
「寒い冬のある日本では、桜の花でも桃の花でもどんな花であれ、普通は一年に一回しか咲きません。しかし常夏のこのサイゴンでは、同じ種類の花が一年に何回も咲きます。」
「ですからこのベトナム国の力の入れ方次第では、ベトナム全土において一年中花が咲き乱れている、そんなきれいな街が造れる可能性が十分にある、日本から見たら実に羨ましい国なのです。」
「しかし、そのせっかくの恵まれた環境にありながらも、ベトナムのみなさん方は家の前にきれいな花を植えようという人たちよりも、ゴミをボンボン路上に棄てる人たちのほうが多いですから、まったく今のサイゴンは、いつまでたってもきれいな街にはなりません。」
「外国人が多く来る場所だけをキレイにしても、街全体はキレイにはなりません。みなさん方が住んでいるような小さな下町が、ゴミではなくて緑や花に溢れた下町になるようにしましょうよ。」
「ベトナムという国を金と銀の国に誰がするのか、誰が出来るのかを考えると、それは実はみなさん方のようなベトナムの若い人たちです。」と。
まあ私の話を聞いて、一人でも二人でも明日からでも実行してくれればいいと思うからです。 |