日本に帰って思うことは、ヴェトナムで過ごした実にゆったりと流れる時間の貴重さ。食べるものの美味さ。そして人々のたくましさ。生命力というべきか、生活力というべきか、彼らのパワーにはかなわないものを感じた。ひょっとすると敗戦から高度経済成長期の日本もそうだったのかもしれないが、「生きる」力をとても強く感じた。現代の日本では、なかなか出会い得ないエネルギーである。もしも今世界的な食糧危機なり自然環境の急変なりが起こったとしたら、真っ先に絶滅するのはわれわれ日本人で、生後まで生き残るのは彼らベトナム人だろうという気がする。またいつか、ベトナムでほこりだらけのコーピーを飲み、たらふく食べ、明日を恐れずお酒が飲めれば幸いである。
S.H.さん(東京都 1998年参加)

ベトナムエコツアー
ベトナムでのマングローブ植林体験

わたしたちは1994年からNGO団体の「マングローブ植林行動計画」(アクトマン)と協力してベトナム・ホーチミン市カンザー地区でのマングローブの植林、保全活動を支援しています。
自然を守ることは、自然の恩恵を受けているわたしたちの生活を、そしてわたしたちの学びと暮らしの舞台である地球を守ること。
地球に生きる人間の1人として、地球の緑を守る努力をしていきませんか。

 

ベトナムの人々との交流と、生命の宝庫マングローブ林の植林を通してベトナムの文化と自然に触れるツアーです。ホーチミンに駐在し、カンザーでのマングローブの植林活動を続けている「春さん」が、マングローブとともに生きてきた人々の歴史、そして人々の手で蘇ったマングローブをご案内します。

 

2010年3月にPoole学院大学の皆さんが植林体験をされたときのレポートをご覧いただけます。

 

マングローブについて / このエコツアーでできること / エコツアーQ&A / 資料請求

マングローブについて

マングローブというのは、熱帯・亜熱帯地方の海岸線や河口域に繁茂する植物群の総称で、現状わかっているだけでも、 33属82種の種類があります。

マングローブとともに生活している地域住民にとっては、マングローブは柱・床・壁・屋根材として利用するほか、強風や津波から人々の生活を守り、小魚・カニ・貝・エビ・カキ といった海の恵みを与えてくれる、生命の源のような大切なものです。

また、地球環境という点からマングローブを見ると、豊かな生態系と生物多様性の保全という役割を担っているほか、CO2を吸収することで地球温暖化の防止にも一役買っています。

このエコツアーでできること

このエコツアーは、6人以上のグループでお申込いただき、ご希望の日程でホーチミン滞在中の活動およびカンザーでの活動をアレンジする企画手配旅行です。お客様のご希望とご予算にあわせて日程・スケジュールを組みお見積もりいたします。お気軽にお問い合わせください。

マングローブ植林体験

カンザーに、マングローブの種子を1本1本自分の手で植えてみましょう。あなたの植えたマングローブが、数年後、成長して多くの命を育むのです。

ベトナム戦争時のゲリラの基地訪問

カンザーのマングローブはベトナム戦争時の枯葉作戦で大打撃を受けました。そのときのゲリラの基地が公開されています。マングローブの木々の間をボートで渡り、戦争の爪痕を見学します。

ベトナム現地の人々との交流

言葉やその背景にある文化を知ると、旅はもっと楽しくなります。

ベトナム語を覚えて、値切り交渉ができるようになったら、あなたにもベトナムの素顔が見えてくることでしょう。

日本語を学んでいる日本語学校の生徒との交流など、希望にあわせてアレンジが可能です。

エコツアーQ&A

Q.エコツアーってどんなもの?

 自然を観察したり体験しながらその仕組みを学んだり、生き物や自然環境を保護する活動に参加したり、昔の貴重な遺跡を知り、それを大切に守ったりする、自然にやさしい旅行、地球と仲良くする旅行です。
エコツアーへの参加により旅行費用の一部が、自然や遺跡を守るために使われることもあります。
健康で、環境に興味のある方ならどなたでもご参加いただけます。

Q.カンザーってどんなところ?

. ベトナム南部最大の都市・ホーチミン市。そこからさらに南へ55キロメートルのところにカンザー地区(面積7万ヘクタール、人口約5万人)があります。
「マングローブを失えばすべてを失う」ということわざがあるほど、ベトナムの海岸地帯に住む人たちの生活に、マングローブ森は深く、大きく関係しています。マングローブ森は海岸が波で侵食されるのを防いだり、高潮の被害から土地を守るなど、河口や海岸線の保全に大きな役割を果たしています。またさまざまな動物、鳥、魚、昆虫類など多数の生物が生きていけるのもマングローブ森のおかげなのです。

しかし、ここカンザーはベトナム戦争の時に、アメリカ軍の枯葉剤作戦でベトナム全土の中でも、最悪の森林破壊を受けました。ジャングルの中でのゲリラの出没に手を焼いた米軍は、ゲリラの隠れ場所がないように森ごとなくしてしまう作戦を実行したのです。その結果、森は壊滅し、鳥や動物や魚にとっても致命的な影響を与えました。

 

 

そして1975年にベトナム戦争が終わってすぐ、1978年から本格的な植林計画が始まりました。それから約20年かけて、いままでに人の手によって植えられた広さは約2万ヘクタールになると言われます。

実際に今、われわれがその広さのマングローブの森を見ると、これが全部人間の手で植えられたものだとはとうてい信じられない規模のものです。その森の中を歩いていると、遠くから小鳥のさえずりが聞こえ、ときに樹齢100年は越えていそうな枯れた、大きなマングローブの木の根と出会います。かってはこの辺りにも、このような大木がうっそうと茂っていたのだと感じさせてくれます。

近年、輸出用(主に日本向け)のエビ養殖池や塩田、米の栽培のため大規模な伐採が行われ、戦後植林されたマングローブさえも破壊されてくるようになりました。しかしながらマングローブを失って初めて、ようやくその大切さを知った人々はいまふたたびマングローブ林を再生させようと試みています。

Q.どうしてカンザーでの植林をしているの?

 今や世界のいたるところで進行している環境破壊に対して、地球規模でのマングローブ植林の推進を目的として、1992年にアクトマン(マングローブ゙植林行動計画、代表・向後元彦)が設立されました。地球規模でのマングローブ植林推進という壮大なテーマを、アジアではベトナムで具体的に進めていこうという、そのアクトマンの活動に対して、ティエラエデュネットキャンパスの母体である日本の学習塾(株)ティエラも賛同し、積極的に支援・協力をしていくことになったのです。そして、その候補地として、ベトナムでのマングローブ植林に指導的役割を果たしてきたカンザーを選びました。

カンザーで「人間活動とマングローブの共生」をはかるプロジェクトを行う大きな理由は、マングローブの絶滅→植林→再生→保全という自然の循環が短期間のうちに実際にあったということ。マングローブ森利用と生態系保護の調和のモデルになる可能性を秘めていること。ホーチミン市から約2時間半の所にあり、日帰りでも可能な距離でもありながら農漁村の匂いを色濃く残し、われわれ外国人とってもベトナムの都会と田舎の生活の違いが興味を引くことなどがあげられます。

地元の人たちの力で復元されたこの森を守るために、日本側に学術的、経済的な支援が求められていたのです。

そして、このプロジェクトを一時的なもので終わらせるのではなく、今後も持続・発展できるものにするために、マングローブの生態系を守るだけではなく、ベトナムの地域社会、特にこのカンザー地区に役立つものをと話し合いを重ねた結果、マングローブ森の中にセミナーハウスと宿舎を建設し、その施設を世界中の環境保護団体や,学校,企業,自治体の研修や会議,学術調査などに利用してもらうという構想が生まれました。

四方を緑のマングローブの森に囲まれた、このセミナーハウスを宿舎兼研究施設の拠点として,植林活動,環境保護や生態系保存についての学習,調査,研究活動を繰り広げ、それをねらいとした「エコツアー(自然環境や地域の社会環境に悪影響を与えない旅行)」の実施をすすめる。

その動きと同時に地域住民の持続可能なマングローブ森利用のノウハウを確立し、従来のエビ池や薪炭ではマングローブ森の壊滅につながり、最終的には自分たちの生活を脅かすことにつながるのだという啓蒙活動を行なっていく。ここでそのノウハウを確立しその「モデルパターン」が出来れば、世界の人がそれを学んで自分の国の環境保護に応用できるというわけです。

カンザー人民委員会は施設の建設用地として、百ヘクタール,約1キロ四方の土地を提供してくれました。そこに1997年に5棟のセミナーハウスを建設し、2009年よりそのうち2棟を再建しています。

 

わたしたちは、日本やベトナムの子どもたち、そしてゆくゆくはアジア、世界各国の子供たちがここカンザーに集まって、地球問題について一緒に考える環境問題の世界への発信基地になることを願い、カンザーでの植林活動を続けています。

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